交通事故に遭って接骨院で治療を受けるときに知っておきたいこと

 

交通事故に遭ってしまったら

交通事故に遭うと多くの人が動転して、冷静な対応ができないものではないでしょうか。
交通事故に遭ったときには、まず、負傷者がいる場合には救助が最優先です。救急や警察に連絡しましょう。

 

そのあとで、保険会社に連絡をしたり、事故を起こした相手の連絡先や保険会社を聞いたりすることを忘れないようにしましょう。
どこかへ向かう途中である場合、その日の予定が変更になることもあるでしょう。

 

どうしていいのかわからないと焦ってしまうことが多いですが、落ち着いて対応するようにしましょう。

 

交通事故に遭って怪我をしてしまったら

交通事故に遭って怪我をした場合には、まず病院を受診しましょう。
一見大きな怪我に思えなくても、そのままにしておくと重大な状態になってしまう場合もあります。

 

詳しい検査を受けるようにしましょう。また出血が止まらないなど見た目に大きな傷がなくても、体の内部に傷を負っている場合もあります。痛みやほかの症状を感じた場合には、早急に病院を受診するようにしましょう。

 

ほとんどの検査は医療機関でしかできません。さらに診断も医師にしかできないため、交通事故に遭って怪我をした場合には、最初に接骨院ではなくまず病院へ行くようにしましょう。

 

ほかにも外科的な処置や痛み止めの処方なども接骨院ではできないため、まずは医療機関の受診が必要です。医療機関を受診して、接骨院でも対応が可能であれば、そのあと接骨院での治療を受けるようにしましょう。

 

気をつけたいポイント

交通事故に遭って怪我をした場合には、接骨院で治療を受けられないと思っている人も多くいます。また、交通事故の怪我の治療は、医療機関と接骨院を併用できず、どちらかしか通えないと思っている人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、実は交通事故の怪我は、病院と接骨院での治療を併用できます。同じ日に病院と接骨院を利用することはできませんが、別の日であれば、病院と接骨院の併用は可能です。

 

接骨院は、病院と違って週末や夜間に診療を行っているところも多くあります。自分の通いやすい方法で治療を受けるようにしましょう。

 

治療費は

交通事故での怪我の治療費は、加入している保険会社が負担してくれる場合が多いです。
そのため、接骨院を受診するときには、受付で交通事故による怪我の治療であることを伝えましょう。

 

何も伝えないまま受診してしまうと、加入している健康保険が適用されるかどうかわからず、保険が適用されない施術では自費での支払いになるため、注意が必要です。

 

治療費の請求が患者本人ではなく、保険会社に行われ、窓口での負担が発生しない場合もあります。また一時的に治療費を負担する制度の場合では、あとから返金されます。どのような規定の保険であるか、あらかじめ確認しておきましょう。

 

ただし、手続きには規定の書類や医師による診断書が必要で、接骨院では診断書を書けないことに注意が必要です。
どのように手続きを進めれば良いのかわからない場合には、保険会社や接骨院の受付で聞いてから受診するとトラブルを避けられます。

 

領収書は保管しよう

交通事故の怪我を治療するためにかかった費用の領収書は必ず保管するようにしましょう。
接骨院の治療費だけではなく、病院の治療費についても領収書の保管が必要です。

 

また病院や接骨院まで通うために交通費が発生した場合にはそれらの領収書も保管しておきましょう。慰謝料の対象になる場合があります。

 

領収書は、施術を受けた証明になり、またその日時に通院した証明でもあります。そのため、領収書がなければ、治療を受けた証明を示せず、治療費の請求ができません。

 

領収書は基本的に、再発行はされません。そのため、交通事故による怪我が完治し、保険会社への手続きがすべて終わるまでは紛失しないようにしましょう。

 

接骨院での治療は

交通事故で負う怪我は、肩や腰の痛み、むち打ちが多いです。また事故直後に痛みが現れなかった場合でもあとから痛みが出たり、痛みがなかなか引かず慢性化してしまったりすることも少なくありません。

 

後遺症にならないために、早い段階で治療を受けるようにしましょう。

 

また、交通事故で負った怪我によって、自律神経が乱れ、筋緊張が起こっている場合の症状は、レントゲンや血液検査などで原因を特定することが難しいです。

 

このようなときには病院での治療ではなく接骨院の治療が適している場合があります。

 

また、接骨院で治療を受ける場合でも、痛み止めの処方などを病院でしてもらい、筋肉や骨格のケアを接骨院で行うなど、病院と接骨院を併用すると効果的です。

 

接骨院で交通事故後の治療を受けるときに気をつけたいこと

交通事故の怪我でも、接骨院の治療は効果的です。
ただし、接骨院で交通事故の怪我を治療する場合には気をつけたいことがあります。

 

接骨院は、医療機関ではないため、検査を行ったり処方箋を書いたりすることができません。また外科的治療を行うこともできないため、手術などが必要な場合には病院を受診する必要があります。

 

また、交通事故の治療費を保険会社に請求するときには、診断書が必要な場合がほとんどです。診断書は医師によってのみ作成が可能であるため、接骨院では書類を用意できません。

 

さらに、交通事故によって何らかの障害を負った場合に必要となる後遺障害診断書も、医師のみが作成できます。
そのため、検査や処方箋、診断書が必要な場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

 

また、保険会社の基準によっては、定期的な医療機関の経過観察によって、支払いの有無を判断する会社もあります。
手続きや支払いがスムーズにいくように、接骨院だけで治療をするのではなく、医療機関の受診が必要な場合を把握しておきましょう。

 

まとめ

今回は、交通事故に遭って接骨院で治療を受けるときに知っておきたいことをまとめて紹介しました。
交通事故での治療は、病院と接骨院の併用はできないと思っている人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、通院日を別の日にすれば、病院と接骨院の併用は可能です。通いやすさや症状に合わせて、通う先を選ぶようにしましょう。
ただし、検査や処方箋の発行は医療機関にしかできず、各診断書は医師のみしか作成できないため、注意が必要です。

 

交通事故の怪我は、あとから痛みが出たり、痛みが長引いたりしてしまうことも多くあります。見た目に大きな傷を負った場合以外でも、筋肉や骨格のプロである接骨院の施術を受けて、後遺症が残らないケアを行うようにしましょう。