脱臼は接骨院で治せる。接骨院では再発を防げることも
繰り返しやすくなる脱臼
日常生活を送っていると、脱臼することはあまりないかもしれません。
しかし、思いがけず転倒したり、スポーツなどで強い衝撃が加わったりすると、起きてしまうことは少なくありません。また脱臼は、何度も繰り返すこともあり、次第に脱臼が癖になってしまう場合もあります。
骨がずれたり外れたりする状態であることから、脱臼は整形外科での応急処置が望ましいです。しかし、適切な応急処置を終えたあとであれば、接骨院でも治療やリハビリができることを知っていますか?
今回は、脱臼を接骨院で治すときに知っておきたいことについて紹介します。
関節がずれたり、外れたりする状態
脱臼は、関節から骨がずれたり外れたりした状態のことをいいます。
外傷性であることがほとんどで、スポーツ外傷に多い症状です。
脱臼は、関節であれば、どの部位であっても起きる可能性がありますが、肩やひじ、指の関節に起こることが多いです。
単に骨がずれたり外れたりするだけではなく、関節の靭帯の損傷を伴う場合もあり、痛みがあることがほとんどです。大きな関節の骨がずれたり外れたりすると、自分では動かせないほどの痛みが生じることもあります。
脱臼のなかでも肩の脱臼を肩関節脱臼といい、スポーツをしているときに最も起きやすい脱臼です。肩は、どのスポーツでも大きく動かすことが多く、また安定性が少ない部位でもあるため、脱臼が多いと考えられています。
脱臼に至らない脱臼
関節から完全に骨がずれたり外れたりすれば脱臼ですが、完全にずれたり外れたりしておらず、脱臼になりかけている状態のものもあります。
このような状態のことを亜脱臼といいます。脱臼に比べると、症状は軽いものの、そのままにしておくと脱臼に進行してしまうため、適切な処置が必要です。
重要な応急処置
どのようなけがにも共通していることですが、脱臼の場合にも応急処置が重要です。
脱臼だけではなく、出血を伴う場合には、止血の処置も行いましょう。また骨折が疑われる場合には、無理に動かすと状態を悪化させる場合もあります。
肩の脱臼では、ひじを関節に対して90度になるように保ち、面積の広い布を使って吊るすようにしましょう。
また、患部を冷やし、安静な状態を保つことも大切です。
けがをした場所の応急処置を終えたら、早急に医療機関を受診しましょう。
脱臼だけであれば、接骨院でも整復できます。しかし、接骨院ではレントゲン検査を行ったり、薬を出したりできません。そのため、まずは医療機関を受診し、接骨院で治療を受けるとより安心できます。
応急処置には適切さが必要
けがをしたときには、応急処置が重要です。しかし、この応急処置は適切でなければなりません。
間違えた処置をしてしまうと、脱臼の状態を悪化させる場合があるのです。医療機関よりも接骨院が近く、早く受診できる場合などであれば、接骨院での応急処置を選びましょう。
基本的に接骨院での処置には医師の同意が必要ですが、脱臼の応急処置の場合はこの限りではありません。
脱臼は、時間経過とともに元の状態に戻すことは難しくなります。さらに、痛みが広がったり、痺れが出たりするなど、状態の悪化が予想されます。
このような場合には、接骨院での応急処置も可能であることを知っておきましょう。
繰り返しやすい理由
まだ関節が柔らかい若年層では、脱臼を繰り返しやすいといわれています。関節を包んでいる組織に柔軟性があるため、関節が固定されておらず、脱臼しやすいのです。
脱臼の直接の原因は、スポーツなどで受ける衝撃が多いです。しかし、脱臼が繰り返されていると、大きな衝撃が加わらなくても打球してしまう場合もあります。
同じ箇所を2回以上脱臼した場合には、反復性脱臼になっていることがあり、脱臼しやすくなっている可能性があります。
接骨院では
接骨院では、脱臼の応急処置が可能です。
加えて、リハビリをしたり、筋肉や靭帯を元の状態に戻す施術を受けられます。
では、接骨院での脱臼の治療がどのようなものなのかを詳しく紹介しましょう。
まず整復する
脱臼の治療は、まず関節からずれたり外れたりした骨を元の位置に戻す整復を行います。整復は、医師の同意があれば接骨院でも受けられます。
整復するときは、筋肉が緊張した状態だと関節に戻りにくくなるため、身体を安静にして、リラックスした状態で行うことがポイントです。
肩の脱臼の場合では、腕を正しい方向に引っ張ったり、回したりすることで骨を元の位置に戻します。
整復の動作自体は、誰でもできると思う人が多いでしょう。しかし、整復には専門の知識と技術が必要です。正しく整復ができないと、筋肉や靭帯、神経を傷め、状態を悪化させる場合があるのです。
リハビリ
脱臼の治療は、整復と固定です。回復してきたら、必要に応じてリハビリを行います。また、脱臼の回復を待っている間に、ほかの箇所の筋力が落ちないようにすることも大切です。
接骨院では、脱臼した箇所の回復度合いや筋肉の状態に合わせて、一人ひとりに合わせたリハビリを受けられます。
脱臼が回復するまでに固定していた箇所では、筋肉や関節が硬くなってしまうことが多いため、まずは硬くなった箇所を柔らかくするリハビリを行います。
さらに、接骨院では、脱臼を繰り返えさないように、関節の周りにある筋肉を強める処置をします。筋肉を強くすることで、骨がずれたり外れたりしにくくなるのです。
接骨院で治療しても繰り返す場合には
脱臼は、繰り返さないための治療が重要です。しかしどうしても脱臼を繰り返してしまうときには、手術をしなければならない場合もあります。
接骨院で脱臼の治療をするときは、脱臼や筋肉の状態に合わせた固定を行います。また十分に回復してからは、筋力を強めたり関節を柔らかくしたりする施術をして、脱臼を繰り返さないようにします。必要に応じて固定なども行います。
まとめ
強い衝撃が加わることで、関節から骨がずれたり外れたりしてしまう脱臼。まだ関節が柔らかい若年層では、繰り返す可能性があります。適切な応急処置が重要で、悪化や再発を防ぐことが大切です。
接骨院では、脱臼の整復だけではなく、一人ひとりに合わせたリハビリや、脱臼を繰り返さないための体づくりを行えます。脱臼してしまったときだけではなく、脱臼を繰り返さないために筋肉の状態に合わせた施術を受けてみてはいかがでしょうか。
宮城県岩沼市の鍼灸接骨院
医院名:たまて鍼灸接骨院
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