*肩が張ったように硬くなっている
* 肩の痛みが続いている
* 何かを持ち上げたり、肩を上げるときにビリビリ痛む
など、肩の不調を感じている人は多いのではないでしょうか。
最初は、何かを持ち上げたきっかけなどである場合が多いかもしれません。しかし、長引く肩の痛みは、五十肩である可能性があります。
五十肩は、セルフケアでは改善することが難しく、また悪くなってしまうほど、改善に時間が掛かるものでもあります。
そのような五十肩は、接骨院での治療が効果的であることを知っていますか？
肩などの骨格の痛みは、整形外科での治療を最初に考える人が多いでしょう。しかし、実は五十肩の治療は、接骨院での治療が効果的である場合が多いのです。
今回は、辛い症状に悩む人が多いと言われている五十肩を接骨院で治療するときに、知っておきたいことについてわかりやすくまとめたいと思います。
五十肩とは
実は五十肩という病名は存在しません。五十肩というのは通称のようなもので、正式な病名は、「肩関節周囲炎」である場合が多いです。
肩関節周囲炎は、肩の周りにある筋肉や靭帯、腱などの骨ではない軟部の組織が炎症を起こすことによって、痛みを起こします。
炎症を起こすことから、患部に熱っぽさを感じたり、痛み以外に筋肉が張ったような感覚を感じる人が多いです。
また、肩関節周囲炎は、40代以降に発症することが多く、50代で発症したものを五十肩と言い、40代で発症したものを四十肩と呼ばれることが多いです。
ただし、40代以下で発症しないというわけではなく、肩に大きな負担がかかった状態が続けば、40代以下であっても肩関節周囲炎を発症する人もいます。
主な症状
五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎は、どのような症状があるのでしょうか。
五十肩の最も多い症状は、肩や肩の周辺の痛みです。
そのほかにも
* 肩にこわばった感じがある
* 肩が動かしにくい
* 肩の周りに張りがあり、感覚が鈍い感じがする
* 肩から腕に違和感がある
などを訴える人が多いです。
五十肩の特徴は、少しずつ痛みなどの症状が増して悪化していくのではなく、急に現れることです。昨日まで何も感じることがなかった動作に痛みを感じる人が多いです。
症状を感じるときは、本当に日常の有り触れたことである場合が多く、吊り革を持とうとした瞬間や、髪の毛を結ぼうをした瞬間など、重い荷物を持ったなど肩に特に大きな負担がかかった場合でないことも多いです。
このため、誰でも発症するきっかけがあると言えるでしょう。
整形外科でははっきりわからないことも
肩に痛みを感じたら、まず接骨院に行こうと思うより、整形外科を受診しようと思う人が多いのではないでしょうか。
整形外科を受診すると、骨折など骨に異常がないかを確認するために、レントゲンを撮ることが多いです。
しかし、五十肩の原因は骨にはないため、レントゲンで状態を確認することはできません。
このため、整形外科を受診しても、五十肩の原因を特定することができず、きっかけなどのヒアリングから消去法として五十肩ではないかと診断される場合が多いです。
接骨院では
整形外科がレントゲンなどから判断することに対して、接骨院では、最初に痛みを感じたときはいつであったか、どのような状態のときに痛みを感じやすいか、普段はどのような生活をしているのかなど、詳しく問診をします。
このことで、肩の筋肉や腱、靭帯のどの部分に炎症を起こし、痛みを感じているのかを精査します。
実際に、施術者が患部に触れ、状態を確かめることで、五十肩の程度を知ることもあります。施術者が実際に患部に触れることで、どのような施術が症状に適しているかを判断するのです。
ただし、レントゲンなど整形外科での検査が必要ないというわけではありません。自分では、五十肩だと思っていても、実は骨や組織、ほかの部位に重大な病気があり、その症状が肩の痛みになっている場合もあります。
ほかの病気が心配な場合は、整形外科を受診して、重大な病気ではないことを確認してから、接骨院の治療を受けると良いでしょう。
五十肩の治療に接骨院がおすすめな理由
現段階では、五十肩の症状がなぜ起きるのかをはっきりと特定できていません。しかし、血行を改善することや、加齢による筋肉の衰えを補うことで、症状を改善できることがわかっています。
これらは、接骨院の施術で十分に効果を期待できるのです。
ここからは、より具体的に接骨院の施術がどのように効果的なのかを紹介したいと思います。
血行改善
血行が悪くなると、筋肉が硬くなり、柔軟性がなくなってしまいます。
接骨院の施術では、痛みなど五十肩の症状がある肩だけではなく、体全体の血行を改善することが期待でき、硬くなった筋肉をほぐすことができるのです。
このため、五十肩の痛みだけではなく、肩こりや首こりなどの症状も改善でき、何となくいつも不調を感じているという人が、不調を感じにくくなることが多いです。
加齢に伴う筋肉の弱り
誰でも年齢を重ねることで、組織の柔軟性が衰えます。そのせいで、組織の炎症をすぐに抑えることができなくなり、五十肩の痛みに繋がっている場合があります。
接骨院の施術で、筋肉をほぐし、加齢に伴う筋肉の弱りを支えることで、組織の柔軟性を保つことができるのです。
また、筋肉の衰えを遅らせるために、日頃から自宅で行えるストレッチやマッサージなどの指導を受けることもできます。
注意したいこと
五十肩の改善には、接骨院の施術が効果的です。しかし、接骨院の施術を受けても改善しない場合など、注意したいこともあります。
* 肩以外の部位に痛みがある
* ほかの部位の痛みが継続している、または広がっている
* 日常生活に差し障りがある痛みがある
などの場合には、病院を受診するようにしましょう。
また、五十肩以外に症状がある場合には、あらかじめ施術者に伝えておくことも大切です。
まとめ
今回は、五十肩を接骨院で治療するときに知っておきたいことについて、わかりやすくまとめました。
肩など骨格に異常を感じたときには、多くの人が整形外科を受診することでしょう。しかし、五十肩は接骨院での治療が実は効果的なのです。
接骨院では、それぞれの状態にあった施術を受けられるだけではありません。体全体の血行を改善し、筋肉をほぐしていくことで辛い五十肩の症状の改善を目指します。
もう年だし五十肩ぐらい仕方ないと諦めている人でも、一度接骨院で治療を受けてみてはどうでしょうか。